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夕暮れが早まり始め、少しずつ秋の気配を感じる季節になってきました。仕事や家事に追われる毎日、「今日の晩ごはん、何にしよう…」というため息が出る瞬間、誰にでもありますよね。私も先日、スーパーで立ち止まってしまいました。

そんな時、ふと思い出したのが、祖母が忙しい時によく作ってくれた”どんぶり”です。具材を変えるだけで様々なバリエーションが楽しめる、魔法のような一品。今回は、秋の食材を使った15分で作れる簡単どんぶり3種をご紹介します。

まずは、「きのこと豚肉の生姜どんぶり」から。秋の代表格であるきのこは、スーパーでも手頃な価格で手に入りやすい食材です。しめじやえのき、マッシュルームなど、お好みのきのこを組み合わせてOK。豚こま切れ肉200g、お好みのきのこ2パック、生姜はすりおろして小さじ2杯分を用意します。

フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒めます。肉の色が変わってきたら、ざく切りにしたきのこを投入。しんなりするまで炒めたら、調味料を加えます。醤油大さじ2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、すりおろし生姜を入れて全体を絡めれば完成。あつあつごはんの上にたっぷりとのせれば、体が温まる優しい味わいの一品の出来上がりです。

次は、「秋刀魚の蒲焼風どんぶり」。秋刀魚は下処理済みの物を選べば、驚くほど簡単に豪華な一品が作れます。秋刀魚2尾(下処理済み)、片栗粉適量、蒲焼のタレ(市販)を用意します。

秋刀魚に片栗粉をまぶし、フライパンにサラダ油を引いて中火で焼きます。両面こんがりと焼けたら、蒲焼のタレを回しかけ。タレが照りよく絡んできたら完成です。ごはんの上に盛り付け、刻みネギと糸唐辛子を添えれば、居酒屋さんのような本格的な一品に。

最後は、「なすとひき肉の甘辛どんぶり」です。なすは秋が旬。みずみずしく柔らかな秋なすを使えば、より一層美味しく仕上がります。なす2本、豚ひき肉200g、長ねぎ1/2本を用意します。

なすは乱切りにして水にさらし、ひき肉は解凍しておきます。フライパンにサラダ油を熱し、ひき肉を炒めます。肉がポロポロになってきたら、水気を切ったなすを加えて炒めます。なすがしんなりしてきたら、醤油大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1を加えて全体を絡めます。最後に斜め切りにした長ねぎを加えて軽く炒めれば完成。

これらのどんぶりには、共通するポイントがあります。まず、調味料は基本的に「醤油、みりん、砂糖」という和の定番3点セット。これさえ覚えておけば、様々なアレンジが可能です。また、具材は小さめに切ることで火の通りが早くなり、調理時間を短縮できます。

買い物の際も、あらかじめカット済みの野菜や下処理済みの魚を選べば、さらに時短に。夕方のスーパーでは、これらの食材がお手頃価格になっていることも多いので、要チェックです。

どんぶりの魅力は、なんといっても”一品で満足感がある”こと。主菜と副菜が一緒になっているので、これ一品でバランスの良い食事になります。忙しい平日でも、温かいごはんの上に具材をのせるだけで、ほっとするような家庭の味が完成します。

また、これらのレシピは全て冷蔵保存が可能。作り置きしておけば、翌日のお弁当のおかずとしても活躍してくれます。器に盛り付ける際は、彩りよく仕上げるために、刻みネギやのり、紅しょうが、糸唐辛子などをアクセントとして添えるのがおすすめです。

疲れて帰った夜でも、15分あれば温かい晩ごはんが用意できる。そんな簡単どんぶりレシピが、あなたの食卓に新しい定番メニューを加えてくれることを願っています。今夜のおかず、どれにしようかな?スーパーに立ち寄る際の楽しみが、また一つ増えましたね。