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肌寒い火曜日の夕方、仕事帰りのスーパーで何を買おうか迷っていた私。今日は特に疲れていて、できるだけ簡単に済ませたいけれど、やっぱり温かくて美味しいものが食べたい…。そんな時、ふと思い出したのが、先輩から教えてもらった”疲れた日の救世主レシピ”でした。

まずは定番の豚こまと小松菜の中華炒め。このレシピのポイントは、材料を切る手間を最小限に抑えること。豚こま切れ肉はそのまま使えますし、小松菜は3センチ幅に切るだけでOK。フライパンに油をひいて豚こまを炒め、色が変わったら小松菜を加えます。最後に調味料を入れるだけという超シンプルな手順です。

調味料は覚えやすい黄金比率で、醤油大さじ1、オイスターソース小さじ2、おろし生姜チューブを2センチほど。これだけで、店で食べるような本格的な味わいに仕上がります。小松菜のシャキシャキした食感と豚肉の旨みが絶妙にマッチして、白いご飯が進むこと間違いなしです。

2品目は、めんつゆで簡単!なすの揚げ浸し。実は揚げないで作れる裏技レシピなんです。なすは縦半分に切って、斜め切りにします。フライパンにサラダ油を多めに入れて中火で焼き色がつくまで炒めるだけ。揚げる手間がないのに、なすがトロッと柔らかく仕上がります。

仕上げの調味料は、めんつゆ(2倍濃縮)大さじ2と水大さじ4を混ぜるだけ。お好みで千切りした生姜や小ねぎをのせれば、見た目も華やかに。なすが冷めても美味しいので、作り置きにも向いています。

3品目は、疲れた日に食べたい究極の癒やしおかず、じゃがいもと玉ねぎのバター醤油炒め。じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、電子レンジで4分加熱します。玉ねぎは薄切りにして、フライパンでバター10gと一緒に炒めます。

玉ねぎがしんなりしてきたら、レンジで温めたじゃがいもを加えて軽く炒め合わせます。最後に醤油大さじ1と黒こしょう少々を加えれば完成。ホクホクのじゃがいもとバターの香り、玉ねぎの甘みが絶妙なハーモニーを奏でます。

これら3品の魅力は、材料がどれもスーパーで手に入りやすいこと。また、調味料も家にあるものばかりなので、急な晩ごはんでも対応できます。全部合わせても15分程度で完成するので、残業で遅くなった日でも安心です。

私の場合、まずじゃがいもをレンジで加熱している間に、なすを切って焼き始めます。なすが焼けている間に豚こまと小松菜の準備をして、最後にじゃがいもの仕上げという段取りで作ります。3品同時進行で効率よく調理できるんです。

実は、これらのレシピには食材の選び方にもコツがあります。豚こま切れ肉は、脂身が程よく入ったものを選ぶと、旨みが増して美味しく仕上がります。小松菜は茎の部分がみずみずしく、葉の色が濃いものを。なすは皮つやつやで、ヘタの緑が鮮やかなものがおすすめです。

季節の変わり目は特に体調管理が大切。栄養バランスの面でも、これらの3品は理想的です。豚肉はタンパク質とビタミンB1が豊富で疲労回復に効果的。小松菜は鉄分とビタミンが豊富で、貧血予防にも。なすには食物繊維が多く含まれているので、腸内環境を整えてくれます。

また、じゃがいもに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく、疲労回復や美肌効果が期待できます。玉ねぎには血液サラサラ効果のある成分が含まれているので、冷え性対策にもぴったり。

これらのレシピは、冷蔵庫に余った野菜でアレンジすることもできます。小松菜の代わりにほうれん草やチンゲン菜、なすの代わりにズッキーニや茄子、じゃがいもの代わりに里芋など、季節の野菜で変化をつけられます。

作り置きする場合は、小松菜の炒めものとなすの揚げ浸しがおすすめ。冷蔵庫で2日程度は保存できます。お弁当のおかずとしても活躍してくれますよ。じゃがいものバター醤油炒めは、その日のうちに食べきるのがベスト。

疲れた夜でも、手軽に作れる美味しいおかずがあれば、自然と笑顔になれます。今夜は、スーパーで材料を買って、この3品に挑戦してみませんか?きっと、「思ったより簡単!」「これなら毎日でも作れそう!」と感じていただけるはずです。