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肌寒い秋の夕暮れ、仕事帰りの電車の中で「今夜の晩ごはん、何作ろう…」とスマートフォンを眺めていた私。疲れた体に染み渡る、温かくて美味しいものが食べたい。でも、凝った料理を作る元気はない…。そんな時、ふと思い出したのは、私の定番になっている15分で作れる簡単おかずでした。

まず、最初にご紹介したいのは「とろとろ卵の親子煮」です。スーパーで買える材料は、鶏もも肉、玉ねぎ、卵、そして季節の椎茸。これだけあれば、あとは家にある調味料で十分です。まな板の上で鶏肉を一口大に切り、玉ねぎはスライス。フライパンに油をひいて、鶏肉を軽く炒めたら、玉ねぎと椎茸を加えます。しんなりしてきたら、だし汁(顆粒でOK!)と醤油、みりんを入れて煮立たせます。最後に溶き卵を回し入れて、とろとろになったら完成。ご飯が進む、優しい味わいのおかずの出来上がりです。

次におすすめなのは、秋が旬の「さんまの蒲焼き風」。実は、さんまって意外と手軽に調理できるんです。スーパーで下処理済みのものを選べば、包丁いらず。フライパンに油を熱し、さんまの皮目から焼いていきます。こんがり焼けたら裏返して、酒をサッと振りかけます。火が通ったら、醤油、みりん、砂糖を混ぜた調味液を回しかけて、さっと絡めれば完成。香ばしい甘辛い味付けで、ご飯がどんどん進みます。

寒くなってきた日には、体が温まる「豆腐と野菜の味噌煮」はいかがでしょうか。木綿豆腐、白菜、人参、しめじがあれば十分。豆腐は大きめのさいの目切り、野菜は食べやすい大きさに。鍋に出汁を入れて野菜を煮込み、豆腐を加えます。最後に味噌を溶き入れて、青ねぎを散らせば出来上がり。具だくさんで栄養満点、しかも温かい一品です。

疲れた日の救世主、「ツナと小松菜のパパッと炒め」も外せません。材料は、ツナ缶、小松菜、もやし。フライパンにツナ缶を油ごと入れて熱し、細切りにした小松菜ともやしを加えて、さっと炒めます。塩こしょうで味を調え、最後に醤油を回しかければ完成。シャキシャキした食感と、ツナの旨味が絶妙なハーモニーを奏でます。

寒い日に食べたくなる「肉じゃが風そぼろ煮」も、実は15分で作れちゃいます。じゃがいもは小さめに切り、電子レンジで下茹で。その間に、フライパンで豚ひき肉を炒めます。じゃがいもを加え、砂糖、醤油、みりんで味付け。最後にグリンピースを加えれば、ほっこり和風おかずの完成です。

これらのレシピ、どれも15分以内で作れて、材料も身近なスーパーで手に入るものばかり。帰り道に立ち寄って、さっと買い物できます。疲れている日こそ、手の込んだ料理より、シンプルで美味しいものを食べたいですよね。

私の場合、これらのレシピをローテーションで作っています。その日の気分や、スーパーでの特売品に合わせて選んでいます。どれも失敗知らずで、一人暮らしの方から家族持ちの方まで、幅広く楽しめるレシピばかり。

特に、秋から冬にかけては、体が温まるものや、旬の食材を使ったメニューが嬉しいですよね。帰宅後、キッチンに立つ時間は最小限に抑えながらも、心も体も温まる晩ごはんを作りたい。そんな願いを叶えてくれる、私の太鼓判レシピたちです。

今日の夕飯のメインが決まらない…そんな時は、ぜひこれらのレシピを試してみてください。材料を買って帰る時から、今夜の晩ごはんが楽しみになること間違いなしです。疲れた日こそ、自分で作った温かい食事で、心も体もリフレッシュしましょう。

そうそう、これらのおかずに合わせる副菜は、カット野菜を使えば更に時短になりますよ。レタスやキャベツのサラダ、もやしの塩もみ、きゅうりの浅漬けなど、ちょっとした一品を添えるだけで、立派な定食の完成です。

今夜は何を作ろうかな…そう考えながらスーパーに寄り道する時間も、実は大切なリフレッシュタイムかもしれません。美味しい晩ごはんを作って食べる。そんな当たり前の日常の中に、実は大きな幸せが詰まっているのかもしれませんね。さあ、今夜は何を作りましょうか?