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真田昌幸って知ってる?

この人の生き方を知ったのは、去年の夏、取引先に裏切られて本気で廃業を考えていた時期だった。深夜2時にYouTubeで戦国武将の動画を見ていたら、たまたま出てきたんだよね。最初は「ああ、真田幸村の親父か」くらいにしか思ってなかったんだけど、調べれば調べるほど「この人、めちゃくちゃ現代の中小企業経営者じゃん」って思えてきて。

昌幸が生きた戦国時代って、今で言えば大企業が中小を飲み込みまくってる状況とほぼ同じ。周りは武田信玄、上杉謙信、織田信長、徳川家康っていう超大手ばかり。真田家なんて信州の山奥にある、従業員10人くらいの零細みたいなもんだ。普通に考えたら即座に潰れる。

でも昌幸は38回も主君を変えたって言われてる。38回だよ? 裏切り者って批判する人もいるけど、俺は違うと思う。これ、生き残るための戦略なんだよね。武田が滅びそうになったら織田につく、織田が本能寺で倒れたら北条や徳川と交渉する。常に次の一手を考えて、自分の領地と家臣を守り抜いた。

ある朝、コンビニでコーヒー買いながら思ったんだけど、これって俺たちがやってることと同じじゃないかって。

取引先が一社に集中してたらリスク高いから分散させる。業界の流れが変わりそうなら早めに新規事業を試す。大手が参入してきたら真正面から戦わずに、ニッチな領域に特化する。昌幸がやってたのって、まさにこれ。彼は「勝つこと」より「負けないこと」を優先してたんだと思う。実際、第一次上田合戦では徳川の大軍を少数で撃退してるし、第二次上田合戦でも徳川秀忠の軍勢を足止めして関ヶ原に間に合わせなかった。正面からぶつかったら絶対に勝てない相手に、地形を活かして、タイミングを読んで、情報戦で翻弄する。

俺が一番痺れたのは、彼の「判断の速さ」なんだよね。本能寺の変が起きたのが1582年6月2日の早朝。この知らせを聞いた昌幸は、即座に織田への忠誠を捨てて次の選択肢を探し始めた。普通の人間なら「えっ、マジで? どうしよう…」ってパニックになるところを、彼は数日のうちに北条氏と交渉を始めてる。この決断力と行動力。

去年の俺は取引先に裏切られた時、2週間くらいずっとウジウジ悩んでた。「なんであいつは…」とか「俺の何が悪かったんだろう」とか。でも昌幸だったら絶対にそんな時間の使い方しない。起きたことはもう変えられないんだから、次にどう動くかだけを考える。

そういえば、うちの近所に「幸村ラーメン」って店があるんだけど、あれ多分息子の幸村から取ってるよね。親父の昌幸じゃなくて。まあ確かに「昌幸ラーメン」だと語感が微妙だけど…。

昌幸のもう一つすごいところは、「小さいことを武器にした」点だと思う。大名としては弱小だったからこそ、大勢力同士の緩衝地帯として価値があった。「真田を味方につければ、あの山道を通れる」「真田を敵に回すと、補給路が危ない」っていう状況を意図的に作り出してた。これ、中小企業の戦略そのものじゃない? 大手にできないことをやる。大手が面倒くさがることを専門にする。ニッチだからこそ、なくてはならない存在になる。

関ヶ原の戦いで昌幸は西軍についた。結果的に負けて、彼は高野山に追放される。でもこれも計算ずくだったんじゃないかって俺は思ってる。長男の信之は東軍につけて、次男の幸村と自分は西軍につく。どっちが勝っても真田家は残る。実際、信之の系統は江戸時代を通じて大名として存続した。最後の最後まで、「家を残す」ことを考えてた。

俺も今年に入ってから、事業の一部を息子に任せ始めた。まだ25歳でぜんぜん頼りないけど、俺とは違う感性を持ってる。デジタルマーケティングとか、俺が苦手な分野は完全に彼の方が上だ。もし俺の代で終わってたら、それまでの会社になる。でも次の世代に繋げば、また違う形で続いていく可能性がある。

昌幸が最期を迎えたのは1611年、追放先の九度山でのこと。65歳だった。死ぬ間際まで「もう一度戦がしたい」って言ってたらしい。現代風に言えば「もう一回、勝負させてくれ」ってことだよね。その気持ち、なんかわかる気がする。

結局、完璧な勝利なんてないんだと思う。昌幸だって最後は負けて追放された。でも彼は38回も方向転換しながら、真田家を守り抜いた。それって「負けない経営」の究極形なんじゃないかな。

今も俺の会社、別に順風満帆じゃない。来月の資金繰りだって正直ギリギリだし、大手が同じ分野に参入してくるって噂も聞いてる。でも昌幸のことを思い出すと、「まあ、なんとかなるか」って思える。方向転換したっていい。プライド捨てたっていい。生き残ればまた次がある。

真田昌幸は教科書にはあんまり載ってない。息子の幸村の方が圧倒的に有名だ。でも俺みたいな中小企業の社長が学ぶべきは、華々しく散った幸村じゃなくて、泥臭く生き延びた昌幸の方だと思う。

まあ、そんなことを考えながら、今日も請求書の山と格闘してるわけだけど。
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