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異業種交流会って、正直めんどくさいと思ってた。

起業して半年くらいの頃、とにかく人脈がなくて焦ってた。SNSで見かける「つながり」みたいな言葉に踊らされて、毎週のように色んな交流会に顔を出してた時期がある。朝活、夜の懇親会、オンライン交流会。名刺交換して、自己紹介して、「今度ランチしましょう」って言われて終わり。で、次の日には誰が誰だかわからなくなってる。名刺の束だけが増えていくんだけど、実際に仕事につながったことなんてほとんどなかった。

だいたいどこも同じ空気感なんだよね。開始10分で「あ、ここも営業の場だな」ってわかる。自己紹介が始まった瞬間、みんな目がギラギラしてくる。自分の商品を売りたい人と、何か買わされたくない人の緊張感。私も最初は必死に自分のサービスをアピールしてたけど、だんだん疲れてきて。こっちが話してる時も、相手は次に何を話すか考えてるのが顔に出てるし。

そんな感じで交流会疲れしてた時に、知り合いから「絆餐会っていうのがあるんだけど、紹介するよ」って言われた。

紹介制って聞いた時点で、ちょっと身構えた。なんか怪しいやつじゃないのって。でも「CANっていう会報誌に載れるし、親睦会が面白いから」って言われて、まあ一回くらいならと思って参加してみることにした。2023年の秋口、確か10月の夕方だったと思う。会場に着いたら、想像してたのと全然違った。

人数が少ない。これが第一印象。いつもの交流会って50人とか100人とかいるじゃん。名刺交換だけで終わるやつ。でもここは、この日は8人。少ない時は3人くらいだったり多い時でも10人くらいらしい最初は「え、これだけ?」って拍子抜けした。

ところが話し始めたら、全然違うんだよ。誰も自分の商品を売り込んでこない。これが一番衝撃だった。普通の交流会だったら、自己紹介の後に「うちはこういうサービスやってまして」「今こんなキャンペーンやってるんですよ」って営業トークが始まるのに、ここではみんな普通に雑談してる。「最近どう?」「このエリアって駐車場高いよね」みたいな、本当にどうでもいい話。

そういえば昔、大学のサークルの飲み会で「今日は勧誘なしね」って約束したのに、結局最後に新入生勧誘の話になって気まずくなったことがあったんだけど。あの時の「やっぱりか」感がなくて、逆に落ち着かなかった。

で、食事が始まって。これがまた普通に美味しいんだよね。変に高級すぎない、でもちゃんとしたコース料理。前菜のサーモンのマリネを食べながら隣の人と話してたら、その人が実はデザイン会社の社長で。私がちょうどロゴのリニューアルを考えてたって話をしたら、「あ、それなら今度サンプル見せるよ」って。でも値段の話とか契約の話は一切出てこなくて、本当に「見せるだけ」って感じ。

この空気感、何なんだろうって思ってたら、参加してた先輩経営者が教えてくれた。「ここは売り込む場所じゃないから。お互いに代理店みたいになったり、コラボしたりするための仲間を見つける場所」って。

なるほどって思った。だから紹介制なんだ。変な人が入ってこないようにフィルターかけてるわけ。そして少人数だから、一人一人とちゃんと話せる。名刺交換して終わりじゃなくて、「この人はこういう仕事をしてて、こういう悩みがあって、こういうことが得意で」っていうのが、一回の親睦会でちゃんとわかる。

CANっていう会報誌も面白くて。ただの広告の寄せ集めじゃなくて、メンバーの事業紹介とか、実際にコラボした事例とかが載ってる。これを見てると、「あ、この人とあの人が組んだらこうなるのか」みたいなイメージが湧いてくる。私も後で掲載してもらったんだけど、それを見た別のメンバーから「こういうのできる?」って連絡が来て、そこから実際に仕事になった。

親睦会は月に一回くらいのペースであって、毎回違うメンバーが集まる。だから行くたびに新しい出会いがあるんだけど、でも全員が誰かの紹介で来てるから、変に警戒しなくていい。「○○さんの紹介なら大丈夫だろう」っていう安心感がある。

実際、ここで知り合った人とは、ただの「顧客と業者」の関係にならないんだよね。お互いに紹介し合ったり、情報交換したり。こっちが困ってる時に「それならあの人に聞いてみたら?」って繋いでくれたり。逆にこっちも「それならうちの顧客で困ってる人いるかも」って紹介したり。

一般的な交流会だと、「お客さんになってくれそうな人」を探してる感じだけど、絆餐会は「一緒に何かできそうな人」を探してる感じ。この違いは大きい。

最初は紹介制とか少人数とか、ちょっと敷居が高いって思ってたけど、逆にそれが良かった。変に大人数で浅く広くつながるより、少人数でちゃんと信頼関係を作った方が、結果的に仕事にもつながるし、何より楽しい。

まあ、交流会なんてどこも同じだろうって思ってる人には、一度行ってみてほしいかも。紹介してくれる人がいるなら、だけど。

https://e-c-zero.com/can/
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