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異業種交流会って、正直めんどくさいと思ってた。

起業して半年くらいの頃、知り合いの先輩経営者に「とにかく顔出せ」って言われて、毎週のように駅前のホテルとか貸し会議室でやってる交流会に通ってた時期がある。参加費3000円払って、名刺交換して、自己紹介して、また名刺交換して。帰りの電車で名刺の束を眺めながら「で、明日からどうすんの俺」って虚無感に襲われるやつ。あれ、本当にきつかった。

名刺交換って儀式みたいなもので、交換した瞬間は「よろしくお願いします!」ってテンション上がるんだけど、翌日メール送っても返事が来ないとか、来ても「また機会があれば」で終わるとか、そういうのばっかり。結局、仕事につながったのなんて50枚配って1件あるかないかで、しかもそれも微妙な案件だったりする。「異業種交流会、意味ある?」って疑い始めてた。

でも、ある日たまたま参加した小規模な飲み会で聞いた「絆餐会」っていう名前が妙に引っかかって。紹介制の異業種交流会らしいんだけど、最初は「紹介制ってハードル高くない?」って思った。だって普通の交流会ですら成果出てないのに、紹介制とか敷居高すぎでしょって。

ただ、その飲み会で隣に座ってた人が「絆餐会の親睦会、先月行ってきたんだけどさ」って話し始めたのを聞いてるうちに、なんか空気感が違うなって感じた。その人曰く、参加者が10人くらいの少人数で、しかもみんな誰かの紹介で来てるから変な営業トークがないらしい。「名刺配りまくるんじゃなくて、ちゃんと話せるんだよね」って言ってて、ああそういうのもあるのかって。

紹介制だと何がいいかって、最初から「この人、誰々の知り合いなんだ」っていう薄い信頼が担保されてる。だから初対面でも、あの独特の警戒心みたいなのが薄い。普通の交流会だと「この人、何売りつけてくるんだろう」って身構えちゃうけど、紹介されてる時点で「まあ、ヤバい人ではないだろう」ってなる。これ、地味だけどめちゃくちゃでかい。

そういえば、大学時代に友達の友達っていう微妙な関係の人と飲みに行ったとき、最初の30分は気まずかったけど、共通の友達の話で盛り上がってからは普通に仲良くなった記憶がある。あれと似てる気がする。紹介者っていう「共通項」があるだけで、会話のハードルがぐっと下がるんだよね。

で、絆餐会が面白いのは、会報誌「CAN」っていう冊子を出してるところ。これがただの会員名簿じゃなくて、各メンバーの事業内容とか人となりが載ってるから、会う前に「ああ、この人こういうことやってるんだ」って予習できる。初対面なのに初対面じゃない感じ。これ、人見知りの自分にはありがたすぎる仕組みだった。

親睦会っていうのも、普通の交流会とは毛色が違う。大人数でワイワイやるんじゃなくて、少人数でちゃんと食事しながら話す。夜の7時くらいから始まって、最初の1時間は自己紹介とか近況報告で、そのあとは普通に飲みながら雑談。ビジネスの話ばっかりじゃなくて、趣味の話とか家族の話とか、そういうのも混ざる。で、気づいたら「あ、この人と何か一緒にやれそうだな」って自然に思える瞬間がくる。

営業の場じゃないから、変に売り込まなくていい。むしろ「うちこういうの困ってるんだよね」って素直に言える空気があって、そうすると「それ、俺の知り合いに詳しいやついるよ」とか「うちで扱ってるサービス、それに使えるかも」みたいな話が自然に出てくる。これ、無理やり営業トークしてるときには絶対生まれない流れなんだよね。

実際、絆餐会経由で知り合った人と、お互いの顧客を紹介し合う関係になったことがある。向こうはデザイン系、こっちはWeb制作系で、領域が被ってないから競合しない。で、お互いに「デザインだけやってほしい」「コーディングだけお願いしたい」みたいな案件を回し合うようになった。これ、代理店契約とかじゃなくて、もっとゆるい協力関係なんだけど、だからこそ続いてる気がする。

普通の交流会だと「顧客になってください」っていう一方通行の関係を求めがちだけど、絆餐会で繋がる人たちは「一緒に何かやりましょう」っていう横の関係になりやすい。コラボ企画とか、共同で何か仕掛けるとか、そういう発想が生まれやすい空気がある。多分、最初から「売る・買う」の関係じゃなくて、「仲間」として出会うからだと思う。

まあ、全員と仲良くなれるわけじゃないし、参加したからって即仕事になるわけでもない。ただ、少なくとも「名刺の束を持って帰って虚無感に襲われる」みたいなことはない。帰り道、「今日のあの人と、来月あたり一回ちゃんと話してみようかな」って思える。それだけで十分じゃないかって、最近は思ってる。

異業種交流会、行くなら絆餐会みたいなとこの方がいいよ、たぶん。

共同広告ネットワーク 絆餐会


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