
クルーズ旅行って聞くと、どうしても「一生に一度」みたいなイメージがあった。
私も最初はそう思ってたんだけど、去年の秋に友達の結婚式でシンガポールに行ったとき、帰りの飛行機で隣に座ったおばさまが「来月また船に乗るのよ」ってさらっと言ってて。え、またって何? って思わず聞き返しちゃった。そしたら「だって安いときは沖縄の離島に泊まるより全然お得なんだもの」って笑ってて、その瞬間、私の中で何かがガラガラと音を立てて崩れた気がした。豪華客船って、もしかして私が勝手に遠い世界の話だと思い込んでただけなんじゃないかって。
帰国してから調べてみたら、本当にびっくりするくらい選択肢があるんだよね。3泊4日で5万円台からとか、早期予約なら内側客室が驚くほど安くなってたり。確かに海側の部屋とかスイートになると桁が変わってくるけど、最初は内側でも全然いいと思う。だって船の中ってほとんど外にいるか、レストランやラウンジにいるかだから、部屋は寝るだけって割り切れば問題ない。むしろその分、船内のスパとか有料レストランにお金を回せる。
実は私、去年の冬のボーナスが思ったより出て、勢いで2月の横浜発着クルーズを予約しちゃったんだよね。4泊5日で台湾に寄港するやつ。乗ってみて分かったのは、船って「動くホテル」っていうより「小さな街」に近いってこと。朝起きたらデッキで太極拳やってる人たちがいて、昼間はプールサイドでライブ演奏があって、夜はシアターでショーが観られる。しかも全部料金に含まれてる。食事も基本的には食べ放題だし、24時間どこかしらで何か食べられる安心感がすごい。深夜2時にお腹空いて、パジャマのままビュッフェに行ったのは内緒だけど。
あ、そういえば船内で「クルーズリピーター会」みたいな集まりに紛れ込んだことがあって。そこで会った60代くらいのご夫婦が「毎年結婚記念日に乗るって決めてるの」って話してくれた。最初は25周年の記念で奮発して乗ったのがきっかけで、それから毎年続けてるんだって。「次はどこに行こうかって考えるだけで、仕事の嫌なことも忘れられるのよ」って奥さんが笑ってて、旦那さんも「目標があるから頑張れるんだよな」ってうなずいてた。なんかすごくいいなって思った。
私もそれから、2年に1回くらいは船に乗りたいなって思うようになって。次は来年の春を狙ってる。今度は少し長めの航路で、沖縄から台湾を経由して韓国まで行くやつ。まだ1年以上先だけど、もう早期割引の案内が来てて、見積もりしたら内側客室なら7泊で12万円くらいだった。1泊あたり2万円弱って考えると、ホテル代と食事代と移動費と娯楽費が全部込みでこれって、本当にどうなってるんだろうって思う。
最近は日本発着のクルーズがすごく増えてて、横浜、神戸、長崎、那覇あたりから出る船が選び放題になってきた。コロナ以降、海外旅行のハードルが少し上がったこともあって、日本の港から気軽に乗れる船旅の人気が上がってるらしい。実際、私が乗ったときも30代くらいの若いカップルや、小学生連れの家族もけっこういて、思ってたより年齢層が幅広かった。
船の上で過ごす時間って、不思議と時間の流れが違う感じがするんだよね。WiFiも有料だし、圏外になることも多いから、自然とスマホから離れられる。デッキチェアに寝転がって、ぼーっと水平線を眺めてるだけで何時間も過ごせちゃう。風の音、波の音、遠くで聞こえる子どもたちの笑い声。そういうのを全部ひっくるめて、日常から切り離された感覚が味わえる。
あと地味に嬉しいのが、荷物を解いたら移動しなくていいこと。普通の旅行だと、ホテル変えるたびにパッキングしてチェックアウトしてって繰り返すけど、船なら一度部屋に荷物を置いたら、あとは船が勝手に次の港に連れてってくれる。朝起きたら窓の外の景色が変わってるって、なんか魔法みたいじゃない?
来年の春のクルーズまで、あと400日以上ある。でもそれがあるから、月曜日の朝も少しだけ頑張れる気がしてる。満員電車に揺られながら「来年の今頃は船の上だ」って思うと、ちょっとだけ笑えてくる。還暦とか、結婚記念日とか、そういう大きな節目じゃなくても、自分で勝手に記念日を作って船に乗るっていうのも悪くない。
正直、最初の一歩を踏み出すまでが一番ハードル高いだけで、一度乗っちゃえば「なんだ、こんなもんか」って思うと思う。良い意味で。
船旅って、たぶんこれからもっと身近になっていく。そんな気がしてる。
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