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異業種交流会って、正直最初は行きたくなかった。

起業して3ヶ月くらいの頃だったかな。先輩経営者に「とにかく顔出せ」って言われて、毎週のように都内のホテルやら貸会議室やらで開催される交流会に通ってた。参加費は安いところで3000円、高いと1万円超え。名刺交換して、30秒で自己紹介して、「また連絡しますね」って言い合って終わり。で、その「また連絡」は99%来ない。来たとしても、何か売り込まれるだけ。

あの頃の自分も同じことやってたんだけどね。名刺を配ることが目的になってて、月末に名刺入れを見返しては「今月は50枚配った」とか数えてた。虚しい。

ある夜、居酒屋で隣に座ってた知らないおじさんと意気投合したことがある。仕事の話なんて一切してないのに、帰り際に「困ったことあったら連絡して」って本気で言ってくれた。あれが本当の人間関係だよなって思った。交流会で100人に会うより、居酒屋で隣に座った1人と深く話す方がよっぽど価値がある。

そんなことを考えてた頃、知り合いから「絆餐会っていうのがあるんだけど、紹介するよ」って連絡が来た。紹介制の異業種交流会らしい。最初は「また名刺配るやつか」って思ったけど、紹介制っていう響きが少し引っかかった。誰でも参加できるわけじゃないってことは、少なくとも変な営業マンばっかりってことはないのかなって。

実際に参加してみたら、雰囲気が全然違った。

まず人数が少ない。親睦会っていう食事会形式のやつに参加したんだけど、10人くらいしかいなくて、最初は「え、これだけ?」って拍子抜けした。でもその10人と、3時間くらいかけてゆっくり食事しながら話すわけ。一人ひとりの事業内容も、なんでその仕事を始めたのかも、今抱えてる悩みも、全部聞ける。こっちの話もちゃんと聞いてもらえる。誰も名刺を配り歩いたりしない。

面白かったのは、その場で「それ、うちで扱えるかも」「じゃあ今度サンプル送るね」みたいな話が自然に出てくること。営業トークじゃなくて、本当に「それ面白いね、一緒にやろうよ」っていう空気。実際にその場で知り合った人と、後日コラボ企画を立ち上げたりもした。お互いの顧客に紹介し合うっていう、代理店みたいな関係になったケースもある。

CANっていう会報誌も定期的に届くんだけど、これがまた面白い。メンバーの事業紹介とか、成功事例とか載ってて、「あ、この人と組んだら新しいことできそう」ってヒントをもらえる。冊子っていうアナログな形式がまた良くて、スマホでスクロールして流し読みするのと違って、じっくり読んじゃうんだよね。

そういえば、大学時代に入ってたサークルを思い出した。あれも紹介制だった。友達の友達しか入れなくて、だからこそ変な奴が入ってこなくて、みんな安心して付き合えた。絆餐会も似てる。紹介されて入るから、最初から一定の信頼関係がある。「この人が紹介するなら大丈夫だろう」っていう前提でスタートできる。これがめちゃくちゃ大きい。

一般的な交流会だと、相手が信用できる人なのかどうか、探り探りになる。名刺に書いてある肩書きが本当なのかも分からない。だから結局、表面的な話しかできなくて、深い関係には発展しない。でも紹介制だと、その警戒心がほとんど要らない。最初から本音で話せる。

親睦会で隣に座った税理士さんとは、今でも定期的に情報交換してる。お互いの顧客を紹介し合ったり、困ったときに相談したり。あの人と出会えたのは、本当に大きかった。顧客を探しに行ったわけじゃなくて、仲間ができたっていう感覚。

起業したばかりの人とか、これから起業する人って、孤独なんだよね。相談できる相手もいないし、何が正解か分からないし。そういう時に、同じような立場の人と繋がれるのは心強い。しかも、ちゃんと信頼できる人たちと。

名刺を100枚配るより、10人とちゃんと食事する方がいい。そう思えるようになったのは、絆餐会に参加してからかもしれない。

まあ、全部の交流会を否定するつもりはないけど。とりあえず一度、紹介してもらえるなら参加してみたらいいんじゃないかな。食事も美味しいし。

https://e-c-zero.com/can/
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