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豊臣秀吉って、冷静に考えたらおかしくないですか。

農民出身で天下を取った男の話なんて、普通なら「努力すれば夢は叶う」みたいな綺麗事で片付けられちゃうんだけど、実際にあの人がやってたことを見ると、そんな単純な話じゃない。むしろ計算高くて、ときには冷酷で、でもどこか憎めない。先月、取引先の社長と飲んでて秀吉の話になったんだけど、その人が「あいつは絶対に自分を安売りしなかった」って言ってて、妙に腑に落ちたんだよね。

秀吉が信長に仕えてた頃の話。有名なのは草履取りのエピソードだけど、あれって別に「真面目に働いてたら認められました」っていう美談じゃないと思う。真冬の朝、信長が履く草履を懐で温めてたっていうあれ、よく考えたら相当なパフォーマンスだよね。他の家臣が誰もやってないことを、わざわざ目立つ形でやる。しかも上司が絶対に気づくタイミングで。

これ、現代の営業マンがやってることと本質的には同じで。

クライアントの誕生日を覚えておくとか、前回の打ち合わせで出た雑談の内容を次に活かすとか。「この人は自分のことをちゃんと見てくれてる」って思わせる技術。秀吉はそれを戦国時代にやってたわけで、しかも相手は気分次第で人を斬る信長。リスクとリターンの計算が完璧だったんだと思う。

で、もっとすごいのが中国大返し。本能寺の変が起きたとき、秀吉は岡山で毛利と対峙してた。普通なら「主君が死んだ」って情報が入った瞬間、軍が動揺するはず。でも秀吉は毛利とさっさと和睦して、10日間で200キロ以上を移動して京都に戻った。この判断の速さと実行力。

私も去年、取引先が突然倒産したときに似たような経験をした…とまでは言わないけど。あのときは本当に焦った。売掛金が回収できないまま、こっちも資金繰りがやばくなって。でも秀吉のこと思い出して、とにかく動いた。他の取引先に頭下げて回って、新規の案件を3つ同時に動かして、なんとか2ヶ月で立て直した。あのとき動かなかったら、今ここにいないかもしれない。

秀吉のすごさって、状況判断の的確さもあるんだけど、それ以上に「人の使い方」だと思う。

明智光秀を討った後、秀吉は柴田勝家と対立する。このとき、秀吉は正面からぶつからなかった。冬の間はじっと待って、雪が解けるのを待った。そして春になった瞬間、電光石火で攻め込む。賤ヶ岳の戦い。このときの「待つ」判断ができる人って、今でも少ないと思う。焦って動いて失敗するパターン、めちゃくちゃ多いから。

うちの近所に「サルカフェ」っていう小さな喫茶店があって、オーナーが秀吉マニアなんだけど。そこのマスターがいつも言ってるのは、「秀吉は絶対に無理な戦いをしなかった」って。確かにそうで、小田原攻めのときも力攻めじゃなくて兵糧攻め。時間はかかるけど、確実に勝てる方法を選ぶ。

これ、事業でも同じだよね。

資金が潤沢にある大企業なら、広告費をドカンと使って一気にシェアを取りにいける。でも個人事業主や中小企業はそうはいかない。地道に、でも確実に。一人ひとりの顧客と丁寧に向き合って、口コミで広げていく。派手じゃないけど、それが一番強い。秀吉も最初はそうやって信用を積み重ねていった。

朝鮮出兵の話はあえてしない。あれは秀吉の晩年の失敗で、むしろ「成功した後に調子に乗るとこうなる」っていう反面教師だから。誰だって天下を取ったら気が大きくなる。でも、そこで冷静さを失ったら終わり。

結局、秀吉から学べるのは「状況に応じて柔軟に戦略を変える」ってことなんだと思う。草履取りのときは徹底的に下手に出て、力をつけたら一気に攻める。勝てない相手とは戦わず、勝てるタイミングまで待つ。そして何より、人を味方につける技術。

夜中の2時にこんなこと考えてる自分もどうかと思うけど、明日のプレゼン資料作りながら、ふと秀吉ならどうするかなって考えちゃうんだよね。答えは出ないけど、少なくとも「今の自分にできることを全力でやる」っていうのは間違ってない気がする。

天下を取るかどうかは別として。
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