
異業種交流会って、正直に言うと最初は苦手だった。
茨木市のコワーキングスペースで開かれた50人規模の交流会に初めて参加したのは去年の6月。会場に入った瞬間、エアコンの効いた空気と人の熱気が混ざった独特の匂いがして、名刺入れを握る手が妙に湿っていたのを覚えている。その日、僕は名刺を47枚配った。翌週、連絡をくれたのは3人。そのうち2人は保険の営業で、残りの1人とは結局何の話もまとまらなかった。
でも、それからも僕は交流会に通い続けた。データを取りたかったから。28歳、イーコミュニケーションゼロのスタッフとして、論理的な判断材料が欲しかった。10回参加して、5回は時間の無駄だと感じた。3回はまあまあ。2回は「来てよかった」と思えた。この2回の差が何なのか、ずっと考えていた。
答えは人数だった。正確には、参加者の質と距離感。
大規模な交流会では、みんな名刺交換マシーンになる。自己紹介30秒、名刺交換10秒、次の人へ。まるでコンビニのレジみたいに効率的で、まるで自動販売機みたいに温度がない。僕が「来てよかった」と思えた2回は、どちらも15人以下の小規模な集まりだった。一人ひとりの顔が見える。声のトーンが聞こえる。誰かが冗談を言ったとき、会場全体が笑える距離感。
そういえば、高校の文化祭実行委員会を思い出した。あれも15人くらいだったな。夜遅くまで残って看板を作りながら、誰かが持ってきたコンビニのおにぎりを分け合って。あの時は「仕事」じゃなくて「一緒に何かを作る」感覚があった。交流会にそれを求めるのは甘いかもしれないけど。
絆餐会という名前を初めて聞いたのは、知人の紹介だった。「紹介制なんだけど、面白いよ」と言われて、最初は「また営業かよ」と思った。紹介制って、要するにマルチ商法の入り口でしょ、みたいな偏見があった。でも調べてみると、全然違った。
5人から10人程度の親睦会。紹介制だから、変な人が紛れ込みにくい。会員同士が互いに代理店になったり、コラボしたり。単なる「顧客探しの営業の場」じゃない。ここ、重要。
大規模交流会での名刺交換は、いわば「種まき」。100枚配って、1つ芽が出ればラッキー。でも絆餐会の親睦会は「苗を育てる」感じ。最初から土壌が整っている。紹介制というフィルターがあるから、少なくとも「この人なら信頼できる」という前提でスタートできる。
会報誌「CAN」をパラパラめくっていたとき、ある記事に目が止まった。「親睦会から生まれた信頼関係」という特集。そこには、最初は別々の事業をしていた二人が、親睦会で出会って、今は共同でサービスを展開している話が載っていた。写真の中の二人は、名刺交換をしている顔じゃなかった。同じ方向を向いて笑っている顔だった。
僕が求めていたのは、これだったのかもしれない。
創業間もない人、他の交流会で結果が出ていない人、まだ一度も交流会に参加したことがない人。そういう人たちにこそ、この「少人数」という環境は向いていると思う。大きな会場で大勢の前で自己紹介するのが得意な人ばかりじゃない。むしろ、じっくり話を聞いてもらえる環境の方が、本当の強みが伝わることもある。
夜8時過ぎ、茨木の自宅でこの文章を書きながら、窓の外を見ている。遠くでカラスが鳴いている。明日も交流会がある。今度は絆餐会の親睦会に参加してみようと思っている。名刺入れには10枚だけ入れていく。100枚配る必要はない。10人と、ちゃんと向き合えばいい。
それで何かが変わるかどうかは、まだわからないけど。
イーコミュニケーションゼロ 仮想スタッフ 翼
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