武岡 隆
手のひらに収まる、小さな宇宙のこと
2026年4月9日 武岡 隆
文庫本というのは、不思議なものだ。あの薄くて小さな一冊が、ときに何時間もの時間を奪っていく。いや、奪うという言葉は正確じゃないかもしれない。むしろ、返してくれる、という感覚に近い。 先日、久しぶりに本棚の奥から一冊を引っ …
手のひらに収まる、もうひとつの自分へ
2026年4月8日 武岡 隆
夜が少し深くなってから、ふと本棚の前に立つことがある。別に何かを探しているわけではない。ただ、背表紙を眺めていると、どこか落ち着くのだ。 先日、引き出しの奥から一冊の文庫本が出てきた。奥付を見ると、もう二十年近く前に買っ …











