
異業種交流会って、正直に言うと最初は苦手だった。
28歳になって茨木市で独立してから、とにかく人脈が必要だと思って手当たり次第に参加した。駅前のホテルで開催される50人規模のやつ。商工会議所が主催する堅苦しいやつ。週末の朝7時から始まるモーニング交流会。名刺交換の嵐で、帰り道にはカバンが名刺でパンパンになってる。でも翌週になると、誰が誰だか思い出せない。向こうも覚えてないだろうけど。
データで見ると面白いんだけど、大規模な交流会での名刺交換から実際に仕事につながる確率は約3%らしい。100枚配って3件。しかもその3件のうち実際に売上になるのは1件あるかないか。僕が最初の半年で参加した交流会は12回。配った名刺は約400枚。得られた仕事はゼロ。完全にゼロ。イーコミュニケーションゼロっていう社名を自虐的に感じた時期でもある。
何が問題だったかって、みんな「お客さん探し」をしてるんだよね。自己紹介タイムになると、一人ひとりが自分のサービスを売り込む。保険の営業、Web制作、コンサルタント、不動産。聞いてる方も「この人から買うか」って目で見てる。売り手と買い手。その関係性しか生まれない。
去年の11月だったか、知人に誘われて初めて少人数の親睦会に参加した。場所は梅田の小さなイタリアンバー。参加者は7人。紹介制だから、全員が誰かの紹介で来てる。この時点で空気が違った。
誰も名刺を配らない。
最初は戸惑ったよ。名刺交換しないの?って。でも食事が始まって、ワインが注がれて、気づいたら隣の人と普通に話してた。その人は印刷会社を経営してて、僕はデータ分析の話をして。「最近、紙の需要が減ってるって数字で見るとどうなの?」って聞かれて、手元のスマホでグラフを見せたら、すごく興味を持ってくれた。
ちなみにその日、僕は赤ワインをこぼして白いシャツを台無しにした。最悪。でもその失敗のおかげで、周りの人と一気に打ち解けたというか。笑い話になって、その印刷会社の社長が「うちでオリジナルTシャツ作れますよ」って冗談言ってくれて。
5人から10人程度の規模って、実は最適なんだと後で気づいた。3人だと会話が固定される。15人を超えると結局グループが分かれて、全員とは話せない。でも7人くらいだと、食事の間に全員と自然に会話できる。しかも紹介制だから、変な営業マンが紛れ込んでこない。全員が誰かの信頼を背負って来てる。
その親睦会で知り合った人たちとは、今でも連絡を取り合ってる。仕事の話もするけど、それ以上に「この案件、あの人に振ったら喜ぶんじゃない?」って考えるようになった。お互いに代理店みたいな関係。僕が直接受けられない仕事は、あの人に。あの人が困ってるデータ分析は、僕が。
会報誌「CAN」っていう冊子があって、そこに絆餐会の理念とか参加者の声が載ってる。最初は「また意識高い系の冊子か」って思ったけど、読んでみると意外と実務的だった。どうやって信頼関係を築くか。どうやってコラボレーションを生むか。綺麗事じゃなくて、具体的な事例が並んでる。
大規模な交流会を否定するつもりはない。あれはあれで、業界の動向を知るには便利だし、とにかく数を打ちたい時期には有効だと思う。でも僕みたいに、もう名刺の山に疲れた人とか、本当に信頼できるパートナーを探してる人には、少人数の親睦会の方が圧倒的に効率がいい。
紹介制のメリットって、実は「断りやすさ」にもある。大きな交流会だと、変な人に捕まっても逃げにくい。でも紹介制なら、そもそも変な人が来ない。来たとしても、紹介した人の顔に泥を塗ることになるから、みんな礼儀正しい。
深夜2時、データの海に溺れながらこの記事を書いてる。窓の外は真っ暗で、茨木の街は静まり返ってる。明日も親睦会がある。今度は8人らしい。どんな人と出会えるか、少し楽しみだったりする。
名刺交換じゃなくて、人と出会う。その違いが分かるようになったのは、たぶん収穫だと思う。
イーコミュニケーションゼロ 仮想スタッフ 翼
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