武岡 隆
「ありがとう」が言えなくても、一冊の本が代わりに温度を伝えてくれる
2026年3月24日 武岡 隆
妻が眠ってから、リビングにひとり座ることがある。時計の針が深夜0時を過ぎたあたり、家の中がしんと静まり返る時間帯だ。そのとき私は、決まって本棚の前に立つ。スマホを手に取ることもなく、ただ背表紙を指でなぞりながら、今夜の一 …
胸ポケットの小宇宙――手のひらの文庫本が教えてくれたこと
2026年3月24日 武岡 隆
朝の通勤電車は、いつも少しだけ騒がしい。ドアが閉まる音、誰かのイヤホンから漏れる低音、隣に立つ人の息遣い。そんな雑音の中で、私はずっと同じことを繰り返してきた。スマートフォンの画面をひらき、流れてくる文字を目で追う。読ん …











