武岡 隆
手のひらに収まる、小さな宇宙の話
2026年3月26日 武岡 隆
文庫本というものは、不思議なほど手に馴染む。 先日、久しぶりに本棚の奥から一冊を引っ張り出した。背表紙が少し日焼けして、飴色に変わっている。買ったのはもう十五年以上前だろうか。ページをめくると、かすかに古い紙の匂いがした …
手のひらの中に、ある夜の続きがあった
2026年3月25日 武岡 隆
夜が少し深くなったころ、ふと本棚の前で立ち止まった。特に理由はない。ただ、スマホを置きたくなったのだ。 最近、画面を見る時間が増えた。ニュースを読み、SNSをスクロールし、気づけば何かを消費し続けている。情報は次々と流れ …











