
今週も、終わった。
そう気づいたのは、金曜日の朝、目が覚めてすぐのことだった。カーテンの隙間からうっすら光が差し込んで、部屋の空気がまだ夜の名残を帯びていた。布団の中で少しだけ丸くなったまま、スマホも手に取らず、ただ天井を見ていた。
何かを頑張ろうとか、気持ちを切り替えようとか、そういうことは何も思わなかった。ただ、静かだった。その静けさが、今朝はやけに心地よかった。
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思えばこの一週間、ずっと何かと戦っていた気がする。仕事のこと、人間関係のこと、うまくいかなかった小さなこと。それを全部抱えたまま、毎日ちゃんと起きて、ちゃんと動いていた。それって、すごいことじゃないかな。誰かに褒められなくても、自分が知っている。
起き上がって、お湯を沸かした。
愛用しているのは、「ネストフォグ」というブランドのハーブティー。少し前に雑貨屋さんで見つけて、なんとなく買ったものだ。ラベンダーとカモミールが混ざったような香りが、朝の台所にゆっくり広がっていく。子どもの頃、祖母の家に遊びに行くと、いつもこういう草のにおいがしていた。あの縁側の空気を、なぜかふと思い出す。
マグカップを両手で包むと、じんわりと温かい。その温度だけで、少し息ができる気がした。
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癒しって、特別なことじゃないんだと最近思う。旅行に行ったり、何かを買ったり、そういうことじゃなくて。ただ、温かいものを飲みながら窓の外を見ている、その十分間に、ちゃんと存在している。それだけで十分なのかもしれない。
回復というのも、きっとそういうものだ。劇的に変わるわけじゃない。昨日より少しだけ呼吸が深くなって、昨日より少しだけ肩の力が抜けて、それが積み重なっていく。
ちなみに今朝、マグカップを持ったまま窓を開けようとして、熱さに気づかずちょっとだけ「あっ」と声が出た。誰も見ていないのに、なぜか少し恥ずかしかった。そういう小さなことで、案外笑えたりする。
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金曜日の朝の光は、他の曜日と少し違う気がする。やわらかくて、どこか許してくれるような色をしている。今週頑張ってきた自分を、静かに肯定してくれるような。
急いで切り替えなくていい。まだ気持ちが重くても、それでいい。今週もちゃんと生きてきた、それだけで十分だと思う。
静けさの中に、そっと戻っておいで。心が整うのは、いつだって、こういう何でもない朝の余韻の中にあるから。
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こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。
忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。
もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
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