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カーテンの隙間から、朝の光がするりと入ってきた。

10月の朝はまだ少し肌寒くて、布団の端っこをぎゅっと握りながら「あと5分だけ」ってつぶやく。月曜日の朝って、なんでこんなに布団が心地いいんだろう。これはもう、どうしようもないことだと思う。

でも、ゆっくり起き上がって、キッチンに立つ。

お湯を沸かす音が静かな部屋に広がって、それだけで少し目が覚める気がした。今日は「ルナブレンド」のシナモンチャイを淹れることにした。近所の小さな雑貨店で見つけた缶入りのやつで、開けるたびにスパイスのやわらかな香りがふわっと漂う。正直、最初は「チャイか〜」ってちょっと地味に思ってたんだけど、飲んでみたら一気にお気に入りになってしまった。

マグカップを両手で包むと、じんわりと温かさが伝わってくる。

窓の外、朝の光が金木犀の葉っぱをきらきら照らしていた。ああ、今日も世界はちゃんとここにあるんだな、って思う瞬間。大げさかもしれないけど、月曜の朝にそういうことをぼんやり感じるのが、最近のひそかな楽しみになっている。

新しい一週間が始まるたびに、「今週こそちゃんとしなきゃ」って思う自分がいる。でも、ちゃんとしなきゃ、ってどういうことだっけ。小学生のころ、月曜日の朝に上靴袋を忘れて玄関で固まったことがあって、あのときも「ちゃんとしなきゃ」って思ってたな。結局そのまま学校に行って、なんとかなったけど。

人間って、わりとなんとかなる生き物だと思う。

チャイをひとくち飲んで、窓辺の椅子に腰を下ろした。スマホを手に取りかけて、でも今日はやめておこうと思って、代わりに薄い文庫本を開く。読みかけのまま付箋が挟まったままのページ。先週も同じページで止まっていた気がする。それでもいい。

朝の光の中で、ただ静かにいる時間。

これが、私にとっての小さな一歩なのかもしれない。誰かに見せるわけでもなく、SNSに上げるわけでもなく、ただ自分のペースで月曜日をはじめること。

今週も、きっといろんなことがある。うまくいく日も、なんだかぼんやりしたまま終わる日も。それでも、今この瞬間のあたたかいカップと、窓から差し込む光と、ほんのり香るシナモンがあれば、なんだかもう少しだけ歩けそうな気がしてくる。

自分の歩幅で、はじめよう。今週も、ちょっとだけがんばろっ❤
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こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。

忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。

もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。