
カーテンの隙間から、うすい金色の光が差し込んでくる。9月の朝はまだ少しだけ夏の名残があって、でも風には確かに秋のにおいが混じっている。そのどちらでもない、曖昧でやわらかな季節のはざまに、月曜日がやってくる。
起き上がれない。正直に言うと、そういう朝がある。
布団の中でスマホをぼんやり眺めながら、「あー、今週もはじまるのか」って思うだけで、もう少し疲れてしまうような、そんな感覚。私だけじゃないよね、たぶん。
でも、そのままでいいと思う。
ゆっくり起き上がって、まずお湯を沸かす。愛用しているのは「ルーナブリュー」というブランドのガラスポット。蒸気がふわっと上がる瞬間が好きで、なんとなく毎朝これを眺めるのが小さな儀式になっている。ハーブティーをカップに注ぐと、カモミールとレモングラスの香りが部屋にひろがって、眠っていた感覚がすこしずつ戻ってくる気がする。
子どもの頃、母が毎朝台所でお湯を沸かしていた音を思い出す。シュンシュンという小さな音。あの音が聞こえると、一日がはじまるんだなって思っていた。今の私の朝も、きっとあの音に似ている。
窓を少し開けると、外の空気が頬をなでる。ひんやりしていて、気持ちいい。朝の光が斜めに差し込んで、フローリングに細長い影をつくっている。こういう瞬間って、写真に撮ろうとするといつも上手く撮れないんだけど(先週も3回試みて、3回とも逆光でオレンジの塊になった)、まあそれはそれで、目に焼き付けておけばいいか、と思うようにしている。
お気に入りのプレイリストをかける。今週は最近見つけたインディーポップのアルバムを流してみた。ギターの音がやわらかくて、歌詞はよくわからないけど、なんだか背中がほぐれるような感じがする。音楽って不思議で、言葉より先に気持ちに届くことがある。
新しい一週間って、なんだか大きく聞こえるけど、実際は今日一日のことだけ考えればいい。今日の午前中のこと、ランチに何を食べようかということ、帰り道に寄りたいお店のこと。それだけで十分だと思う。
小さな一歩でいい。本当に、小さくていい。
昨日の夜、読みかけだった文庫本を閉じながら、「今週はこれを読み終えよう」とだけ決めた。それが今週の、私なりの楽しみになった。目標とか計画とか、そういう大げさなものじゃなくて、ただの「楽しみ」。そのくらいがちょうどいい。
カップを両手で包むと、じんわりと温かい。この温度が、今の私にはいちばん必要なものかもしれない。
さあ、今週も、ちょっとだけがんばろっ❤
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こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。
忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。
もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。






