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今日は水曜日。

朝、目が覚めた瞬間に、なんとなくわかってしまう。体が「あ、まだ折り返しか」と静かにつぶやく感じ。気合いでもなく、諦めでもなく、ただそっとため息がこぼれるような、そういう朝。

「週の真ん中水曜日」という言葉がSNSで共感を呼び続けているのは、多くの人がこの中間地点に、言葉にしづらい感慨を持っているから
だと思う。個人で仕事をしていると、特にそれが顕著で、月曜の勢いは遠くなり、金曜の解放感はまだ遠い。そのあいだにいる自分が、少しだけ宙ぶらりんに感じる瞬間がある。

だから今日は、そんなあなたに少しだけ寄り添いたくて、こうして書いている。

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窓の外を見てほしい。

10月の朝の光は、夏のそれとは全然ちがう。やわらかくて、少し斜めで、どこか懐かしい色をしている。子どもの頃、秋の遠足の朝にランドセルを背負いながら感じた、あの空気に似ている気がする。ひんやりしていて、でも日差しだけはあたたかくて。あのとき、なぜかひどく胸が高鳴っていた。

今の自分にも、ほんの少しだけ、あの感覚を取り戻せる瞬間がある。それが、深呼吸だと思っている。

鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。たった一回でいい。それだけで、肩が少し下がって、目の奥のこわばりがほどける。仕事の画面から目を離して、空を見上げて、深呼吸をひとつ。それだけのことが、こんなにも体をやわらかくするのかと、毎回ちょっと驚く。

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私がよく飲むのは、「シエロブルー」というハーブブレンドのお茶。近所の小さなセレクトショップで見つけた、青い缶に入ったもの。カモミールとレモングラスが混ざった香りが、湯気と一緒にふわっと立ち上がるとき、なんだか「よし、ここにいていいんだ」という気持ちになる。

先日、そのお茶をマグカップに注ごうとして、うっかり蓋を開けたまま缶ごと傾けてしまい、デスクの上に茶葉が盛大に散らかった。あわてて手で集めながら、「これが今日いちばんの出来事にならないといいな」と心の中でひっそりつっこんでしまった。でもそのあと、ちゃんといれ直したお茶は、いつもより少しおいしく感じた気がした。

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小さな休息というのは、時間の長さじゃないと思っている。

五分でも、三分でも、「今ここにいる」と自分に戻れる瞬間があれば、それでじゅうぶんだ。ベランダに出て、緑を眺める。窓を少し開けて、外の音を聞く。遠くで鳥が鳴いていたり、風が葉をゆらす音がしたり。そういうものが、ざわついた頭をすっと静かにしてくれる。

「まだ水曜か〜と思う日こそ、コーヒーでも飲んで深呼吸して、無理せずいきましょう」
——そんな言葉がSNSで多くの人の心に触れているのは、きっとみんな、同じ場所で立ち止まっているからだと思う。

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週の真ん中まで、ちゃんと来た。

それだけで、もう十分すごいことだと思う。完璧にこなせた日じゃなくても、予定通りに進まなかった日でも、ここまで歩いてきた自分がいる。その事実は、変わらない。

今日は今日のペースで、進んでいけばいい。焦らなくていいし、急がなくていいし、誰かと比べなくていい。深呼吸をひとつして、温かい飲み物を手に持って、窓の外の光をちょっとだけ眺めて。それだけで、今日はじゅうぶんやさしい一日になれる気がする。

ゆっくりいこう。あなたのペースで、今日も。
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こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。

忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。

もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。