
カーテンの隙間から、光がするりと差し込んでくる。
9月の朝の光は、真夏のそれとは少しだけ違う。あの刺すような白さじゃなくて、もう少しやわらかい、うっすら金色がかった光。それがベッドの端をじんわり温めていて、目を覚ましたとき、なんとなく「あ、今日から新しい一週間だ」って気がついた。
起き上がるのに、3秒かかった。いや、正直もう少しかかったかもしれない。
—
キッチンに立って、まずお湯を沸かす。愛用しているのは「モーニングフォグ」というブランドのマグカップで、くすんだテラコッタ色をしていて、両手で包むとちょうど手のひらに馴染む。今日はそこにほうじ茶のティーバッグを落とした。ふわっと香ばしい香りが漂ってきて、それだけで少し、息が深くなる気がした。
小学生のころ、祖母の家の台所もこういう香りがしていたな、とふと思い出す。朝ごはんの前に祖母がいつも急須でお茶を淹れていて、わたしはその湯気をぼんやり眺めていた。あの頃は月曜日がこんなに重く感じなかったのに、なんて思ったりもする。でも、それはたぶん、大人になったからじゃなくて、ただ単にあの頃は夏休みだったからだと思う。
—
窓を少し開けると、外の空気が入ってきた。まだ少し湿っているけれど、風の端に秋の気配がある。葉っぱが揺れる音が聞こえて、遠くで鳥が鳴いている。ほんの数秒のことなのに、なんだかそれだけで「今日、ちゃんと始められそう」という気持ちになった。
プレイリストを流す。最近ずっとリピートしているのは、穏やかなアコースティックの曲で、歌詞がほとんどわからないくらい静かなもの。音楽が部屋に満ちると、空間がほんの少し広くなったみたいな感じがする。
—
新しい一週間って、毎回なんとなく身構えてしまう。やらなきゃいけないことが頭の中に積み上がって、まだ何もしていないのに疲れたような気持ちになることもある。でも今日は、そういう気持ちをいったん脇に置いておくことにした。
まず、お茶を飲む。それだけ。
小さな一歩って、本当に小さくていい。靴を履くより前の話で、カップを手に取るくらいの、そういう一歩。今週をどう過ごすかよりも、今この瞬間のほうじ茶の温かさのほうが、ずっとリアルだから。
—
マグカップを持ったまま、本棚の前に立った。特に読もうと思っていたわけじゃないけれど、背表紙をなんとなく眺めていたら、ずっと積んでいた文庫本が目に入った。今週は、これを少しずつ読もうかな。通勤の電車の中で、1ページだけでもいい。
朝の光が、床の上でゆっくり動いている。
完璧に整った月曜日じゃなくていい。眠たかったら眠たいまま、迷いがあったら迷ったまま、それでも今日という日は始まっていく。あなたのペースで、あなたの歩幅で。
今週も、ちょっとだけがんばろっ❤
#月曜日
#月曜日の朝
#新しい一週間
#朝時間
#朝の光
#小さな一歩
#自分のペースで
#やさしい時間
#心を整える
#余白のある暮らし
#本のある暮らし
#武岡出版
#武岡隆
#読書
#読書好きな人と繋がりたい
#茨木市
こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。
忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。
もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。






