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カーテンの隙間から、朝の光がするりと差し込んでくる。8月の月曜日の朝は、もう7時前だというのに空気がじんわりと重くて、それでもその光だけはやけに澄んでいて、なんだかちょっとだけ不公平だなと思う。

起き上がる前に、スマホを見る。通知を確認するわけでもなく、ただ時間を確認するだけのその数秒が、なぜかいちばん長く感じる月曜日。

わたしは愛、23歳。今日も新しい一週間が始まった。

ベッドから出て、まず向かうのはキッチン。冷蔵庫から麦茶を取り出して、お気に入りのマグカップに注ぐ。「モーニングブルー」という名前の、くすんだ青いカップ。去年の秋に雑貨屋さんで一目惚れして買ったやつで、ちょっと大きすぎるくらいのサイズが、朝のぼんやりした手にはちょうどいい。冷たいガラスの感触が、手のひらに広がる。ああ、生きてるな、と思う瞬間。大げさかもしれないけど、本当にそう感じるのだ。

窓を少し開けると、外からセミの声がどっと入ってきた。うるさいくらいの夏の音。でも今朝はなぜか、その音がBGMみたいに聞こえて、悪くなかった。

子どもの頃、月曜日の朝がどうしても苦手だった。小学校3年生のとき、連絡帳を日曜日の夜に書き忘れて、月曜の朝に焦って書いたら「月曜日」を「月曜日」と書くべきところを「火曜日」と書いてしまった。先生に笑顔で指摘されて、クラス中がくすっとした。あのときの赤面を、なぜか今でもたまに思い出す。月曜日って、そういう「ちょっとしたズレ」が起きやすい日なのかもしれない。

だから今でも、月曜日の朝は完璧じゃなくていいと思っている。

麦茶を一口飲んで、窓の外をぼんやり眺める。朝の光が、向かいのビルのガラスに反射してきらっと光った。その一瞬だけ、世界が少し違う色に見えた気がした。

今週、何かしたいことはあるかな。大きなことじゃなくていい。帰り道に気になっていたパン屋に寄ってみるとか、読みかけの本を少しだけ進めるとか。そのくらいの、小さな一歩でいい。

新しい一週間って、別に「よし、やるぞ!」って気合いを入れなくてもいい気がしている。ただ、今日という一日に、ひとつだけ楽しみを見つけておく。それだけで、なんとなく足が前に向く。

もう一口、麦茶を飲む。冷たくて、少しだけ甘い。

今週も、自分の歩幅で。ゆっくりでいいから、ちょっとだけ前に。

今週も少しがんばろっ❤
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こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。

忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。

もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。