ALT

コーヒーを淹れながら、窓の外を見た。9月の朝はまだ少し蒸していて、それでもカーテン越しに差し込む光は、夏のそれとはどこか違う。薄くなった、という感じ。季節が少しずつ動いている。

今日は木曜日だ。

月曜日に立てた予定を、ちゃんと覚えているだろうか。翼はふと、スマホのメモアプリを開いてみた。「今週やること」と書いたリストが出てきて、チェックが入っていないものがいくつか並んでいる。見た瞬間、少しだけ胸のあたりが重くなった。でも、すぐに気づく。全部終わっていないからといって、何かが壊れたわけじゃない。

週の後半というのは、不思議な場所にある。前半の勢いが少し落ち着いて、週末はまだ先で、でも確かに近づいている。そのちょうど真ん中あたりで、人はなんとなく焦りを感じやすい。やり残しが目につき、時間が足りない気がして、なんとなくバタバタとしてしまう。

そういうときこそ、小さな見直しが効く。

翼が最近やっているのは、木曜の朝にリストを「整理し直す」こと。追加するんじゃなくて、減らす。今日本当に必要なことを、ひとつだけ選ぶ。それだけでいい。子どもの頃、母親が「ご飯は全部食べなくていい、好きなものから食べなさい」と言っていたのを、なぜか最近よく思い出す。あの言葉は、今もどこかで生きている気がする。

ペース調整というと、なんだか大げさに聞こえるかもしれない。でも実際には、それほど大それたことじゃない。予定をひとつ後ろにずらす、昼休みに5分だけ目を閉じる、それだけで体の重さが少し変わることがある。

今朝、デスクの上に置きっぱなしだった「KIRO」のアロマキャンドルに、久しぶりに火を灯した。ヒノキとミントが混ざったような香りが、部屋にゆっくり広がっていく。それだけで、なんとなく今日が「始まった」感じがした。ちなみに火をつけようとしたらライターが切れていて、キッチンまで取りに行くことになった。朝からちょっとした冒険だった。

週の後半を前にして、自分に問いかけてみてほしい。「今週、何かひとつでも前に進めたか」と。きっと、ある。気づいていないだけで、何かは動いている。それを静かに認めることが、残りの日々を穏やかに進む力になる。

全部を急がなくていい。今日必要なことから、ひとつだけ。それで十分だと、翼は思っている。
#木曜日
#木曜日の朝
#週の後半
#ペース調整
#小さな見直し
#自分のペースで
#心を整える
#心の余裕
#穏やかな朝
#ひとつずつ
#本のある暮らし
#武岡出版
#武岡隆
#読書
#読書好きな人と繋がりたい
#茨木市

———

こういう時間は、特別なものではなく、
ほんの少し意識するだけで日常の中に生まれるのかもしれません。

忙しさの中で見落としていたものに気づくと、
時間の流れは少しだけやさしくなる気がします。

もし、こうした“静かな余韻”に少しでも価値を感じるなら、
ぜひ武岡出版の作品もご覧ください。