RYU TAKEOCA BLOG
武岡 隆のブログ
本、活字、日本語、物語、記憶、時間。
日々の中でふと立ち止まったことを、武岡 隆の言葉で静かに綴ります。
だから一字を直す仕事は、一字だけを見る仕事ではない
行末の一字を直しただけで、次の行も、その先のページも変わることがある。文章を正す作業と本の形を整える作業が、なぜ別々では済まないのかを組版の具体から考えた。
続きを読む「言葉」という「言葉」
普段は一語として読んでいる「言葉」を、「言」と「葉」に分けてみる。なぜ声や文字に「葉」が付いたのか。その組み合わせが今も自然に見える理由を考えた。
続きを読む「大丈夫」を「だいじょうぶ」と書く夜
画面に並べた「大丈夫」と「だいじょうぶ」。同じ音を持つ二つの表記は、返事を求める強さまで違って見えることがある。
続きを読む雨の日にだけ思い出す文章がある
雨の音を聞くと、いつも同じ一節が記憶の底から浮かんでくる。文章は、読んだ場所や季節と結びつきながら、思いがけない日に戻ってくる。
続きを読む夕暮れが長い日に、本を開く
夕暮れの長さは、時計に表れない読書の時間をそっとつくる。光の移ろいと言葉の手触りについて綴る。
続きを読む物語の終わりを、決めすぎない
物語を書き終えるとき、すべての意味を説明し切らず、読者の中に続きを渡しておきたい。日常の小さなものへ目を向けるための、終わりの余白について。
続きを読む季節の名前を持つ日本語
睦月、如月、弥生、長月。月の呼び名を眺めていると、暦が単なる数字ではなく、暮らしの気配を抱えていることに気づく。
続きを読むしおりを挟むという、小さな時間
本を閉じるとき、しおりを挟む。その小さな行為には、読んだ時間と、これから再び開く時間の両方が宿っている。
続きを読む読み返した本の中で、変わっていたのは私のほうだった
同じ本を読み返しても、以前と同じ場面で立ち止まるとは限らない。変わったのは物語ではなく、そこへ向き合う自分の時間なのかもしれない。
続きを読む何気ない一言に、その人の時間が残っている
人がふと口にする一言には、その人が過ごしてきた時間や、誰かから受け取った言葉の記憶がにじんでいる。日常の小さな言葉に耳を澄ませると、日本語の奥行きが少し近くなる。
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